3Dプリンター
1970年代に考案され、当初はプロダクトのプロトタイプを製作する用途として研究が始まった。2000年代に入って3Dプリンターの低価格化が進んだことで個人で購入可能になった。現在では、2010年頃のの熱狂的な3Dプリンターバブルは沈静化して成熟期に入ったと言えるが、AIやロボットとの融合によって、今後もさらにモノづくりの自動化が進んでいくだろう。
3Dプリンターには、液状の樹脂に紫外線などを照射し少しずつ硬化させていく「光造形型」、熱で融解した樹脂を少しずつ積み重ねていく「積層型」、粉末の樹脂に接着剤を吹きつけていく「粉末型」などがある。個人向けに普及しているのは比較的安価な積層型が多い。
レーザーカッター(レーザー加工機)
レーザー光を切削や切断加工に利用することで、従来の刃物や切削器具を用いても不可能な機械加工を行う用途で開発された工作機械。切断だけでなく、彫刻や刻印を行うこともできる。プラスチック、木材、布、紙、革、鉄などが材料として利用できる。
金沢美術工芸大学でも共通造形センター実習室ⅠにUNIVERSAL LASER SYSTEMのILS12.75(2012年現在)が導入されている。
安島先生の実験によると、木板加工で0.4mm残しができる。
CNCフライス盤(ミリングマシン)、CNCルータ
ドリルのように回転軸の縦方向だけでなく、横方向にも削ることが可能。3Dプリンター同様、近年安価な製品やキットが販売されパーソナルファブリケーションのための工作機械として広く普及している。単にフライス盤やルータと言えば手動ものもを表すが、デジタルファブリケーションではCNC(Computer Numerical Control、計算機数値制御)を利用する。CNCフライスとCNCルータの違いはココ。下写真はCNCルータ(CNC Shark Routing System)。