Fusion360レンダリング

マテリアルとレンダリング

本演習では、マテリアル(質感)の設定と照明効果などを加えたリアルな画像を生成するレンダリングについて解説する。
本資料は2017年10月執筆。Fusion 360 バージョン2.037環境での動作確認。

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土台の作成

作成>直方体ツールで土台となるボディを作成する。上にオブジェクトを配置するので、下方に押し出す。

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既存デザインの挿入

土台を作成したデザインを保存した上で、データパネル上の既存のデザインのアイコン上で右クリックし、「現在のデザインに挿入」をクリックする。

挿入されたオブジェクトは原点に配置されるので、適宜移動する。

挿入されたデザインは、リンクされたコンポーネントとして読み込まれる。

位置合わせツール、移動、縮尺などを利用して調整する。
土台のサイズ変更にはプレス/プルツールを利用。

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マテリアル(リンクコンポーネント)

レンダリングモードに入り、外観ツールをクリック。
カップのマテリアルとして、プラスチック>不透明>プラスチック-光沢(白)を適用する。
マテリアルアイコンをカップ上にドラック&ドロップして適用できる。

ボーンのマテリアルとして、木材>仕上げ>サクラ材-光沢を適用する。

一輪挿しのマテリアルとして、ガラス>柔らか>ガラス(ブロンズ)を適用する。

土台のマテリアルとして、木材(硬質)>仕上げ>3Dオーク材-光沢を適用する。

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マテリアル(リンク元のデザイン内)

前項のように、リンクコンポーネントに対してマテリアルを設定することができるが、細かい面へのマテリアルを設定することはできない。そのため、鉛筆に関しては、リンク元であるデザイン内でマテリアルの設定を行う。

※Fusion 360でのコンポーネントはアセンブリに必要なパーツとしての位置付けであり、通常1つのコンポーネントに1つのボディであるが、ここではデザイン確認用であるため複数ボディのまま利用する。

 

すでに作成している鉛筆のデザインを開く。

軸のボディに木材(硬質)>無仕上げ>3Dカエデ材-無仕上げを適用する。

軸のサイド面にマテリアルを設定するためには、外観ダイヤログの適用を面に変更する。

フィレットした部分も含めて、全ての面にプラスチック>不透明>プラスチック-光沢(緑)を適用する。

このデザイン内のマテリアルアイコンをダブルクリックして、緑色を暗い色に修正する。

鉛筆のデザインを保存すると、土台のデザイン側で下図のような警告アイコンが表示される。

アイコンをクリックして更新を反映する。

 

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キャンバス内レンダリング

キャンバス内レンダリングは編集ウィンドウのままでレンダリングを可能にしたインタラクティブレンダリング機能であり、雰囲気をつかみながら効率的に構図を決めるのに役立つ。視点のズームや回転の操作をする毎に再レンダリング処理が行われる。

キャンバス内レンダリングボタン(下図左)を押すと、インタラクティブレンダリング状態に入る。停止するには同じボタン(下図右)を押す。

ウィンドウ右下には、レンダリング状況が表示される。必要に応じて一時停止/再開できる。

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ローカルレンダリング

ローカルレンダリングは使用するPCによって処理を行う。バックグラウンドで処理されるため、レンダリングと同時に他の編集作業を行うこともできる。

レンダリングボタンを押す。

使用するレンダラがローカルレンダラであることを確認。各設定を適宜変更してレンダリングボタンを押す。

レンダリング画像は、ウィンドウ下部のレンダリングギャラリーに登録される。アイコンをクリックして表示されるレンダリングギャラリーウィンドウからダウンロードを行うことができる。

レンダリング設定ウィンドウの透過背景にチェックを入れて、ファイル形式をPNGにすれば背景合成を行うこともできる。特にガラスなどの透明度のあるマテリアルを設定した場合は、粗さが目立つのでレンダリング品質を最終に設定する。

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クラウドレンダリング

クラウドレンダリングはPCの性能に関係なくAutodeskのサーバー上で行われる。レンダリングと同時に他の編集作業を行うこともできる。有償バージョンのFusion 360ではクラウドクレジットの購入が必要だが、無償バージョンでは現時点で無制限にクラウドレンダリングを行うことが可能。

レンダリングボタンを押す。

使用するレンダラがクラウドレンダラであることを確認。各設定を適宜変更してレンダリングボタンを押す。

レンダリング後はローカルレンダリングと同様にレンダリングギャラリーに登録される。

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シーンの設定

シーンの設定ボタンを押す。

シーンの設定ダイヤログでは、環境マップ、カメラの焦点距離、被写界深度等の設定を行うことができる。

設定タブの背景をソリッドカラーから環境に変更すれば、環境ライブラリにある様々な照明効果や環境マップを利用できる。パノラマHDRI撮影した画像からオリジナルの環境マップを設定することもできる。

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