TouchDesignerではサウンド解析するオペレターが複数用意されている。
今回はAnalyze CHOPを利用して、音の大きさ(音量)に反応する数値を取得する。
①サウンドデータの再生
Audio File In CHOPとAudio Device Out CHOPを追加してワイヤリングする。
通常はこれだけでサンプルミュージックが再生される。もし、音が出ない場合はAudio Device Out CHOPのパラメータ(下図)のDriverやDeviceを変更してみる。
今回は単純にするためにAudio File In CHOPのパラメータでモノラル音声(下図)に設定しておく。
②Analyze CHOPの追加
下図のようにAudio File In CHOPからAnalyze CHOPをワイヤリングする。
Analyze CHOPは、平均値や最大値等、様々な値を取得可能なオペレータ。
Analyze CHOPのパラメータのFunctionには多数の設定があるが、RMS Power(下図)に変更する。RMS(二乗平均平方根)による解析値が、人間が感じる音量に近いと言われている。他の設定も試して見ると違いがわかりやすい。
③音の一時的な停止
プログラム中は音を停止させておきたいことも多い。音の再生/停止はスペースキーを押すことでも可能だが、この方法ではプログラム全体が停止する。Audio Device Out CHOPのActiveをOFF(下図)にする方法であれば、音は出力されないだけで解析処理はプレビューできる。
④その他の解析手法(参考)
Analyze CHOPの前にAudio Filter CHOPを入れることで特定の周波数の音量を取り出せるが、どの周波数帯が適しているかは音楽によって異なるので今回は利用していない。また、音量だけではビジュアライズの表現としては限界がある。その場合はAudio Spectrum CHOPを利用して解析する手法(下映像)もある。