Cycling’74 Maxとは
2020.6.20一部更新(本記事は2017時点のMac版のMax 7をベースの執筆しています。徐々にWindows版Max 8に対応していきます)
Max(マックス)は、Cyclin’74社が開発、販売しているグラフィカルなプログラミング環境。Processing等のコード記述によるプログラミングとは異なり、様々な機能を持ったボックスをパッチコードで接続していくノードベースによるプログラミングを行う。視覚的にプログラムの流れを理解しやすく、プログラムの修正やパラメータの変更が容易なため、試行錯誤を必要とするプログラムのプロトタイピングやメディアアート作品に用いられることが多い。日本ではMI7が販売している。MI7のサイトには日本語の情報も多い。登録すれば日本語パッチやリファレンスの日本語化にも対応している。
映像や音響合成などの機能にも特化しており、音楽ライブや映像演出でも使われることが多い。プログラムの実行スピードはopenFrameworksなどのC++のほうが高速だが、手軽さという面ではMaxが優れている。PCの高速化のおかげで音楽ライブでの演奏や映像演出でも問題なく利用することができる。
バージョン4まではMax/MSP/Jitterという名称だったが、バージョン5以降は単にMaxという名称になった(もどった?)。もとはミラー・パケット氏が開発したものだが、現在はCyclin’74社が開発を続けている。ミラー・パケット氏が開発したPure DataもMaxと同様なグラフィカルプログラミング環境でフリーで公開されているが、完成度はMaxのほうが高く、使い勝手も良い。バージョン7以降は、6までのRuntimeが1つのアプリケーションとして内包されており、Demoモード(保存不可、編集可能)として動作する。バージョン8から、一カ月期間限定のTrial版利用時(保存含めて全ての機能可能)にもアカウント作成をして試用を開始する。この方法により、Demoモードで機能を理解して、必要な時にTrial版利用という選択ができるようになった。