動きの表現を持つ物たち

機械系キネティックアート、いろいろなロボット

近年、アクチュエーション(駆動)技術や制御技術を含むロボット技術が発達し、実体のモノを使って複雑な動きをさせることが可能になってきており、キネティックアートにロボット技術を用いたり、ロボットをアートに応用しようとする動きもある。

このような機械を使った表現は、古くはオートマタ(自動機械)やカラクリ人形にも見られる。機械を単なる装置としてではなく、そこに何らかの生命を与えようとする作品達には心惹かれる魅力がある。

ここでは、キネティックアートやロボットの事例をいくつか紹介する。

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Theo Jansen(テオ・ヤンセン)

オランダ出身。大学で物理学を専攻するが1975年に画家へ転身。1990年からは動力を必要としない風だけで動く生命体「Strand Beast」 (Beach Animal: 砂浜の生命体)を制作する。2007年、BMWのCMでStrand Beastの映像が使われ注目を集める。

http://www.strandbeest.com

TEDでのプレゼンテーション

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Arthur Ganson(アーサー・ギャンソン)

アメリカ出身。ニューハンプシャー大学でファインアートを学ぶ。キネティックアート作品シリーズ「Machines」では、機械構造を用いて単純な動きから複雑な動きを創り出している。その作品は、機械でありながら生きているような動きや存在感を持つ。多くのバラエティに富んだ作品があり、造形美だけでなくユーモアの感じさせるものが多い。

http://www.arthurganson.com/

 

TEDでのプレゼンテーション

 

<参考資料>
Arthur Ganson: Machines and the Breath of Time
Arthur Ganson presents a few MACHINES, created between 1978 and 2004

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Choe U Ram(チェ・ウラム)

韓国出身。大学はファインアートを専攻。機械部品、電子部品を使って機械生命体「anima machines」等を制作している。作品には、学名や生態を設定したものもある。

http://www.uram.net

 

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Festo(フェスト)

Festo社は、センサーや電磁弁、空気圧システムなど、産業用オートメーション機器を生産するドイツの企業。大学や研究機関と共同で「自然の原理に学ぶ」をテーマに、様々な種類の生物型ロボットを開発している。

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Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)

ボストン・ダイナミクス社では、人型や動物型のロボットの研究開発を行っている。凸凹道や階段など、過酷な状況下でも動作し続ける実用性の高いロボットを生み出している。

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水陸両用ヘビ型ロボット ACM-R5

東京工業大学 広瀬・福島研究室で開発されたACM-R5は、蛇が体をくねらせて推進する仕組みを取り入れて開発されたヘビ型ロボット。蛇のように体をくねらせて進んだり、水中で泳ぐこともできる。

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Jordan Wolfson – Female Figure

現代美術家ジョーダン・ウルフソンのanimatronic sculpture。魔女のマスクをつけた女性型ヒューマノイドが男性の声で話し、ダンスを踊る。

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Tim Lewis – Pony

イギリス人アーティスト、ティム・ルイスの作品。

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Royal de Luxe(ロワイヤル・ド・リュクス)

1979年設立。動物や巨人などの巨大な人形を使って町中を練り歩くショーを行うフランスのパフォーマンス集団。Royal Deluxe et LEMYTHEDUGEANT(巨人の神話)、LA VISITE DU SULTAN DES INDES SUR SON ELEPHANT A VOYAGER DANS LE TEMPS(スルタンの象と少女)が代表的な作品。

http://www.royal-de-luxe.com

 

www.nantes.frspiritsdancing.comの写真)

 

<参考資料>
巨人の神話/スルタンの象と少女 ロワイヤル・ド・リュクス [DVD]
スルタンの象と少女 ロワイヤル・ド・リュクス [DVD]
巨人の神話 ロワイヤル・ド・リュクス [DVD]

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La Machine(ラ・マシン)

1999年設立。巨大な機械を使ってパフォーマンスを行うフランスのカンパニー。劇団ロワイヤル・ド・リュクスや他の劇団等に巨大人形を制作していた技術者たちが、自らのパフォーマンスを行うようになった。クモ、象、巨人等のさまざまな巨大人形を制作している。

http://www.lamachine.fr

 

Day 4 and La Princess heads off into the main city center. This is the view from Liverpool’s Town Hall. Thousands of people and La Princess decides to squirt them all with jets of water. She is followed by musicians on cherry pickers.

A close up view of La Princess reveals the operators and the mechanics involved with the spider. Weight – 37 tonnes Height – 50 feet high. 50 hydraulic axes of movement Made from steel and reclaimed poplar Moves at 2 miles per hour Took 1 year to build. A team of 13 people ride and control the spider.

For 5 minutes the clouds part and the spider named La Princess is fully revealed in stunning detail. Passers by are a little surprised at how small it looks but the next few days show that La Princess was mearly sleeping.

上写真(boston.com)は、La Princesse (巨大な機械のクモ)。イギリス・リバプール(2008)、日本・横浜(2009)で開催。

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