レポートの書き方

はじめに

神戸芸術工科大学は美術系大学であるが、作品等を生み出すだけでなく、その

作品表現や独創性を文章化(言語化)する能力

も身につけていく必要がある。

ここでは、アカデミックライティング(卒業論文や修了論文執筆)への導入として、授業における課題レポート作成に必要となる基礎知識やポイントを紹介していく。

本稿は執筆途中であり、徐々に追加していく。

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アカデミックリテラシー

学術研究では、調査、実験、開発、検証等を経て、そこから得られた知見を最終的に論文としてまとめて学術雑誌や国際会議等で発表することを目的としており、大きく以下の能力を必要とする。

  • 先行研究の調査
  • 論文執筆(アカデミックライティング)
  • 口頭発表(アカデミックプレゼンテーション)

これらの能力はアカデミックスキルやアカデミックリテラシーと呼ばれ、研究者に必要な能力とされている。大学は多様な専門分野に別れて教育が行われてはいるが、研究活動に必要なスキル、リテラシー(読み書き能力)を身に着けさせることが大学教育の共通の役割であり、小中高までの学校教育との大きな違いである。

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参考書

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論文執筆のためのソフトウェア

論文は文章だけでなく、図版や数式等をレイアウト(組版)して、投稿する学会等で指定された書式を厳格に守って執筆する必要がある。コンピュータが発達する前は、手書きやワープロによる執筆も行われていたが、現代では全てPCのソフトウェアで作成されている。

学術界では主に以下のものが利用されているが、国際レベルの学会ではWordの扱いを停止しLaTeX系のテンプレートに移行しつつある。

 

Microsoft Word

説明が不要なほど普及した文書作成ソフト。

 

LaTeX(ラテック)

レスリー・ランポートによって開発された組版処理システム。HTML+CSSのようにタグ等によって段組やスタイルを指定していくもので、厳格な書式に合わせた組版を行うのに適している。国際会議等のテンプレートも充実している。複数著者による共同編集機能、DOIによる参考文献リストの作成、本文中の引用と文献のリンクの自動作成等、学術論文執筆に特化した機能が実装されている。

 

OverLeaf

LaTeXベースのオンラインサービス。LaTeXはインストールや環境構築が煩雑であるのに対して、OverLeafではソフトウェアのインストールなしにウェブブラウザ上で組版を行うことができる。文書データは全てクラウドで管理され、PCに依存しない。多様な執筆スタイルを可能としており、利用者が増加している。

 

Adobe Indesign

製版会社等で数百ページに及ぶ書籍等の編集に利用されている組版ソフトウェア。国際会議のテンプレートが準備されないため、論文執筆用途として用いられることは少ない。アカデミック用途としては、卒業、修了論文等に適している。特に、ノンブル(ページ番号)自動挿入、目次と各章タイトルのリンク等、多数のページを持つ文書作成を効率的に行うことができる。Adobe Illustratorに近いインターフェースであり、好みにもよるがWordと比較して自由度の高い操作性を持つ。

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テンプレート

授業課題用のWordテンプレート

 

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