プレゼンテーションの初歩

はじめに

神戸芸術工科大学は美術系大学であるが、作品等を生み出すだけでなく、その

作品表現や独創性を言語化してプレゼンする能力

も身につけていく必要がある。

ここでは、授業での課題や作品講評、学会発表等でのプレゼンテーションに必要となる基礎知識やポイントを紹介していく。

本稿は執筆途中であり、徐々に追加していく。

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アカデミックリテラシー

学術研究では、調査、実験、開発、検証等を経て、そこから得られた知見を最終的に論文としてまとめて学術雑誌や国際会議等で発表することを目的としており、大きく以下の能力を必要とする。

  • 先行研究の調査
  • 論文執筆(アカデミックライティング)
  • 口頭発表(アカデミックプレゼンテーション)

これらの能力はアカデミックスキルやアカデミックリテラシーと呼ばれ、研究者に必要な能力とされている。大学は多様な専門分野に別れて教育が行われてはいるが、研究活動に必要なスキル、リテラシー(読み書き能力)を身に着けさせることが大学教育の共通の役割であり、小中高までの学校教育との大きな違いである。

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言語情報>視覚情報

昨今のプレゼンテーションでは、PowerPointやKeynoteといったプレゼンテーションソフトウェアを利用して視覚情報を多用する手法が一般化している。

プレゼンテーションでもっとも重要な部分は当然ながら語る内容であり、言語情報と視覚情報が一致して初めて効果的なプレゼンテーションとなる。

しかしながら、プレゼン初心者に陥りがちなのが、プレゼンデータは作成したものの、しゃべる内容を準備しておらず、当日にプレゼンでしどろもどろになるといったことが多発する。この原因は、言語情報<視覚情報を捉えてしまっていることであり、プレゼンの基本原則として、

言語情報>視覚情報

であることを認識する必要がある。

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発表時間とプレゼン構成の最適化

プレゼンは指定された発表時間に合わせた構成が重要である。

プレゼンはライブによるプレゼンターから聴衆への一方向の発表である。日常会話と異なり、プレゼン中は基本的に聴衆から質問されることはない。質疑応答はプレゼン終了後に行われる。

聴衆が理解できない部分がプレゼン途中で発生した場合、それ以降の内容がまったく理解されずに進行する恐れもある。

一方で、プレゼンテーションで説明したい内容と比較して、与えられる発表時間は少ないことが多い。発表時間とプレゼンの構成を最適化しなければ、伝えたい重要なテーマが誤解されて伝わる場合も多い。

構成の事例は今後追加していく。

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プレゼンの心構え、注意点(SIGGRAPH参考)

国際会議のウェブサイトには、プレゼンデータを作成する上での注意点や良いプレゼンを行うための情報が掲載されている。以下、SIGGRAPH 2019の参考情報。

上記リンクにも掲載されているプレゼンの心構えに関するTED映像を以下に紹介する。

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プレゼンで陥りがちな事例

  • 視覚情報>言語情報と認識している
  • プレゼンデータのみ準備して、口頭発表の練習をしない
  • 口頭発表の読み原稿をプレゼンシートに入れる
  • 発表時間を意識しない
  • 聴衆を見ずに、原稿だけを見て発表する

追加中

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プレゼン初学者へ

ここで記述している内容は、プレゼンをより効果的に行うポイントを解説している。

プレゼン初学者がすぐに上達することはできない。いきあたりばったりで行うこともあるだろう。重要なことは、失敗してもよいので何度もチャレンジすることである。その失敗の中で一つでもよいので、次のプレゼンに生かして継続していけば上達につながっていく。

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