名刺制作について
今回の名刺制作ではトンボと塗り足しを利用して制作する。
トンボと塗り足しを理解すれば、印刷会社へ入稿できるデータを作成することができ、ネット印刷を利用すれば、安価で高品質な印刷物を作成することが可能となる。
今回の名刺制作ではトンボと塗り足しを利用して制作する。
トンボと塗り足しを理解すれば、印刷会社へ入稿できるデータを作成することができ、ネット印刷を利用すれば、安価で高品質な印刷物を作成することが可能となる。
近年では、ネットからデータを入稿できる印刷会社が多くなり、安価で高品質な印刷物を簡単に作成できるようになっている。紙の種類を選べたり、ポスターから冊子印刷、オンデマンド印刷への対応など、様々なサービスが利用できる。
株式会社グラフィック(上図)の場合、紙質にもよるが、下表のように両面カラー1000枚で¥3,180と安価に作成できる。
「トンボ」は印刷後に仕上がりサイズで断裁するための目印で、下図名刺では「コーナートンボ」と「センタートンボ」がつけられている。センタートンボおよびコーナートンボで見当をつけ、仕上がり線で断裁を行う。
※「トンボ」の名前は、センタートンボが昆虫のトンボに似ていることに由来する。
また、デザインとして印刷物の端まで写真や色を入れる場合は、断裁がずれた時のために、仕上がり線よりはみ出した状態で画像をレイアウトする必要がある。このはみ出した部分を「塗り足し」(裁ちしろ)と呼ぶ。
ファイルメニュー > 新規を選択。
新規ドキュメントダイヤログ(下図)を操作。
ドキュメントウィンドウ(下図)の中に、A4縦のアートボード(印刷領域)が表示される。
ファイルメニュー > 保存を選択。
保存ダイヤログ(下図)で、名前を「名刺+学籍番号+名前.ai」に変更する。「.ai」は、拡張子と呼ばれるもので、作成したアプリケーション(ai = Adobe Illustrator)を示すものなので削除しないこと。
下図のようにIllustratorオプションが表示されるが、何も変更せずに右下のOKボタンを押す。
(Illustratorオプションでは、古いバージョンのIllustratorにデータを受け渡す際に、バージョンを下げて保存することができる。その場合は新しい機能は使えなくなる。)
ファイル名は、ドキュメントウィンドウの左上にも表示される。
Macの操作に慣れない頃は、保存場所を間違えることが多いので、保存したファイルを目視して確認する。
長方形ツールを選択し、アートボード上でクリック(※ドラッグではない)する。
数値入力ダイヤログが表示されるので、以下の日本の名刺規格サイズを入力する。
横デザインの場合:幅91mm × 高さ55mm
縦デザインの場合:幅55mm × 高さ91mm
ここでは、作成した矩形をアートボード中央に整列するために、コントロールパネルの整列機能を利用する。(他の方法として、ウィンドウメニュー>整列パネルを利用することもできる。整列パネルの分布を使えば、様々なパターンを簡単に作成することができる。別途解説)
コントロールパネルに下図のアイコン「選択範囲に整列」があれば、クリックして「アートボードに整列」に切り替える。はじめから「アートボードに整列」になっていれば、そのままでよい。
矩形を選択した状態で、「水平方向中央に整列」「垂直方向中央に整列」の2つをクリックする。
次に、矩形を選択した状態で線幅を0にする。(トンボ(トリムマーク)は線幅の外側に作成されるため)
透明の矩形を選択した状態で、オブジェクトメニュー>トリムマークを作成を選択する。(効果>トリムマーク(アピアランス属性)ではないので注意)※印刷会社へ発注する際は、トンボに関する条件等があるので確認する。
上図のままでは印刷領域が視認できないので、ガイド(印刷されない線)を作成する。
下図のように、透明の矩形上で右クリックし、コンテクストメニュー>ガイドを作成を選択する。
次に、レイヤーを利用して、トンボとガイドのレイヤーと、名刺デザインを作成するレイヤーに分けて作業を行う。トンボとガイドのレイヤーは謝って削除等しないようにロックする。
レイヤーパネル上で、ロックしていないレイヤーを選択した上で編集を行う。ロックしたレイヤーを選択しても、下図のカーソルが表示されて編集できないので注意。
Illustrator基礎で学んだツールを使って自由にデザインを行う。
名刺は、相手を連絡先等を交換するために用いるものなので、「名前」「所属」「連絡先」を最低限含めること。連絡先住所や電話番号はダミーで構わない。画像を入れたい場合は、授業内で指示するので、講師に申し出ること。
Googleの画像検索で「名刺」「business card」で検索すれば様々な名刺デザインを見ることができる。
ファイルメニュー > プリントを選択。
プリントダイヤログを操作。
PDF(Portable Document Format)は、コンピュータ等で閲覧・編集可能な電子ファイルフォーマット。例えば、Wordで作成したdoc形式のフォーマットは、Wordを持っていないと開くことができないが、PDFとして保存すれば、あらゆるOS、タブレット端末で閲覧することが可能になる。Illustrator以外にも、PhotoshopやOffice系アプリケーションからもPDF形式に保存することができる。文書校正、墨消し、署名など様々な機能を持つ。これらを編集するためには、Adobe Acrobat等の特定のアプリケーションが必要。
ここでの作業は、名刺のデザインが全て完了し、Illustratorデータとして保存してから行う。PDFに保存した後の修正は、全てPDFデータにしか反映されないので注意。デザインを修正する際は、元のIllustratorデータで修正を行い、完成してから再度PDFに保存する。
ファイルメニュー>別名で保存を選択。
ファイル形式を、Adobe PDFに変更する。
下図の設定では、Adobe PDFプリセットを「高画質印刷」に変更して、右下の「PDFを保存」ボタンを押す。
ドキュメントウィンドウ左上の名称が変更されていることを確認。
デスクトップ上にPDFファイルが保存されていることを確認。
アプリケーション > 共有.appをクリック。
デスクトップ上の共有をダブルクリック。
指定のフォルダ内に、自分のファイルをドラック&ドロップする。