WindowsとMac
現在、2大パーソナルコンピュータと言えば、WindowsとMacである。あらゆる仕事やクリエイティブな現場でもコンピュータを使うことは必須であり、特にクリエイティブな現場ではMacを利用することが多い。ただし、日本の義務教育ではWindowsを利用することが多いため、Macをはじめて利用する人はWindowsとの違いに戸惑うことも多い。ここでは、Macをはじめて利用する人のために、Windowsとの共通点、異なる点について説明していく。
現在、2大パーソナルコンピュータと言えば、WindowsとMacである。あらゆる仕事やクリエイティブな現場でもコンピュータを使うことは必須であり、特にクリエイティブな現場ではMacを利用することが多い。ただし、日本の義務教育ではWindowsを利用することが多いため、Macをはじめて利用する人はWindowsとの違いに戸惑うことも多い。ここでは、Macをはじめて利用する人のために、Windowsとの共通点、異なる点について説明していく。
一昔前、コンピュータの画面はすべて文字だけで表現されていた(下図)。コンピュータを動かすことはキーボードでコマンドを入力することだった。このインターフェースのことをCharacter User Interface=CUIと呼ぶ。現在でも、Windowsではコマンドプロンプト、Macではターミナルによって、コマンドによるコンピュータ操作が可能である。
しかしながら、このようなテキストベースのインターフェースでは、習得するのに時間を要し、使い勝手が悪い。そのため、「デスクトップ」「ごみ箱」「ファイル」「フォルダ」などの現実世界のメタファーを取り入れたGraphical User Interface=GUIが開発された。現在では、Windows、MacなどのPC以外にも、タブレット端末やスマートフォン、スマートウォッチでも画像をベースにした視覚的にわかりやすいインターフェースが使われている。
映像メディア室では基本的にMagic Mouse 2を使用する。Magic Mouseでは、一般的なマウスに搭載されているスクロールホイールはなく、表面がマルチタッチに対応しており、指先でこするように操作する。使い方は「Magic Mouse 2の使い方」を参照。
※3D系のアプリケーションで3ボタン操作が必要な場合は、スクロールホイール付きマウスを利用する場合もある。
Macのデスクトップでは、上方にメニューバー、下方にDockが表示される。デスクトップ上でファイルやフォルダも作成できる。基本的な概念はWindowsと同様。
Macではデスクトップ上方に常にメニューバーが表示されている。Windowsではアプリケーションウィンドウ内にあるメニューがMacではデスクトップ上方に表示される。メニューバーは、アプリケーション毎に切り替わり、アプリケーションのメニューとして利用する。
Macではデスクトップ下方のDockと呼ばれる場所に、アプリケーションアイコンがまとめて表示される。ユーザがカスタマイズ可能だが、映像メディア室ではロックされているので変更できない。
Macのゴミ箱は、Dockの一番右側にある。
ファイルやフォルダをゴミ箱上にドラック&ドロップすることで入れることができる。
ゴミ箱内のファイルやフォルダを削除するには、ゴミ箱上を右クリックして「ゴミ箱を空にする」を選択。ゴミ箱から戻す場合は、「開く」を選択して行う。
ファイルやフォルダの概念は、Windowsとまったく同様である。
ファイル名やフォルダ名を変更する際は、名前部分をマウスの左クリックを長押しする(下図)ことで編集することができる。
Windowsのエクスプローラに当たるのが、MacのFinderと言える。
上図のFinderウィンドウや、デスクトップ上部に表示されるFinderメニューバー(下図)から様々な機能を利用することができる。
Mac起動時は、メニューバーにFinderメニューが表示されているが、他のアプリケーションから切り替えるためには、デスクトップもしくはDockの一番左のFinderアイコンをクリックする。デスクトップもFinderアプリケーションの一部と言える。
Findeerウィンドウでは、下図のようにアイコン表示/リスト表示/カラム表示/Cover Flow表示を切り替えることができる。
また、アイコン表示では、ステータスバーを表示することで、下図のスライダーを動かしてアイコンの大きさを変更することができる。
クイックルックはFinderの機能の一つで、画像、映像、音楽、テキストデータなど、ありとあらゆるデータをプレビューすることができる機能。アプリケーションを起動しなくてもプレビューが可能なため、ファイルを探すためだけでなく、映像や音楽はそのまま再生することもできる超便利な機能だ。
Fiderウィンドウのアイコン(下図)をクリックしてプレビューすることもできるが、Finder上でデータを選択した状態でスペースキーを押すだけで起動できる。もう一度スペースキーを押せば閉じる。プレビューが開いた状態でカーソルキーを使えば、効率的なプレビュー、検索を行うことができる。
Macキーボード(JIS)では、英語と日本語の切り替えはスペースキーの両サイドに配置されている。Mac標準の日本語辞書はあまり変換性能がよくないため、Mac用のGoogle辞書を利用している人も多い。
WindowsのControlキーは、MacではCommandキーに相当する。
WindowsのAltキーは、MacではOption(Alt)キーに相当する。
MacにもControlキーは存在するが、通常使わない。ワンボタンマウスの時代の名残りで、このキーを押しながら左クリックすると右クリックと同様に動作する。
マウスでの操作はわかりやすい反面、ポインターの操作に時間がかかる。そのためキーボードショートカットと呼ばれる、キーボードの組み合わせで操作を簡略化できる手法が用意されている。
コピー/ペーストはWindowsではControl+C/Vだが、MacではCommand+C/Vのように用いるキーが異なる。これらのコマンドはアプリケーションによっても異なるので、各アプリケーションのメニューを見て確認する。
Mac独自のキーボードショートカットの便利なものを一部紹介する。
Command+Tab:アプリケーションの切り替え
F3:Mission Control(アプリケーションやファインダーの一覧表示)
fn+F11:デスクトップの表示
様々なアプリケーションでファイルを保存する場合、自分で設定した名前の後に「.***」のような拡張子と呼ばれる文字列が自動的に追加される。「.ai」であれば、Adobe Illustrator形式のファイル。「.jpg」ではJPEG画像を表しており、ファイルの種類を特定するものなので削除してはいけない。
WindowsでUSBメモリなどの外部記憶装置を取り外す場合、「機器の安全な取り外し」の操作を行ってから外さなければならない。
Macでは、デスクトップ上にあるUSBメモリ等のアイコン上を右クリックして、下図のコンテクストメニューから「〜を取り出す」を選択する。アイコンが消えたら、安全に取り外すことができる。アイコンそのものをゴミ箱に入れてもよい。
Windowsではスタートメニューから行っていたが、Macではデスクトップ左上のアップルメニュー(りんごマーク)から行う。